玉前神社 (タマサキジンジャ)
《旧社格》 国幣中社
[ 長生
支部 |
本務神社
]
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■ 御祭神
玉依姫命 |
■ 御由緒
一宮町は房総半島九十九里浜の最南端に位置し、一年を通して寒暑の差が少なく温暖な気候に恵まれた土地で、縄文弥生の頃から人々の営みがあったことが遺跡や貝塚などによって明らかにされています。 歴史の古いこの一宮町の名称の由来となった玉前神社は上総国にまつられる古社であり、平安時代にまとめられた『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』では名神大社(みょうじんたいしゃ)としてその名を列せられ、全国でも重きをおくべき神社として古くから朝廷・豪族・幕府の信仰を集め、上総国一ノ宮(かずさのくにいちのみや)の格式を保ってまいりました。 しかしながら永禄年間の大きな戦火にかかり、社殿・宝物・文書の多くを焼失しており、ご創建の由来や年数また名称についてなど明らかにされていませんが、毎年九月十日から十三日に行われるご例祭には少なくとも千二百年の歴史があり、移りゆく時代に少しずつその形を変えながらも、古代からの深い意義を連綿と守り伝えてきたことを何よりの宝物として、この郷の人々と共に大切にしています。 「上総の裸まつり」「十二社まつり」と称されるこのお祭りは房総半島に多く見られる浜降り神事の代表として広く知られ、壮大な儀礼をひと目見ようと、関東一円から大勢の人々が集います。
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■ 御神徳
鵜茅葺不合命の旭日の働きである清新・発祥・開運・再生などの物事の新しく始まる事象が玉依姫命によって守護されるといい、人の精神にかかわること、縁結び、また子授け・出産・養育・月の物など神秘的な女性の心身の作用は、3月のお働きをされる玉依姫命ご自身のお導きによるものと言われ、古くは源頼朝婦人政子が懐妊の際、安産の祈願をしたことが広く知られています。また縁結びは男女の縁ということだけではなく人と人の縁を結ぶとして商売や事業に関わる祈願をされる方が多いようです。 また玉前神社には方除けのご祈願・吉方参りの参拝者が多く訪れます。ご祭神のご神徳と共に日本の東の端に位置する神社としての信仰があります。 |
■ 例祭日
09/13
例祭日は神事(祭儀)のみ行ない、御神輿・山車・露店などは別の日に出る場合があります。
お出かけの際は念のため 神社にお尋ねください。
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■ 文化芸能
上総神楽(かずさかぐら) 千葉県指定 無形民俗文化財 当社相伝の神楽面23面を有し、古くから当社神主家の人達によって伝承されていたものが永禄の戦火で途絶えたと思われ、記録では宝永7年(1711年)新たに神楽殿を造り土師流神楽が伝承されたとされています。 現在は上総神楽保存会が口伝によりその技を継承し、春・秋の祭礼をはじめ年間7度奉納されています。
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■ 文化財
梅樹双雀鏡(ばいじゅそうじゃくきょう) 国指定重要文化財 有形工芸品 松喰鶴鏡(まつくいつるかがみ) 町指定重要文化財 有形工芸品 蓬莱鏡(ほうらいきょう) 町指定重要文化財 有形工芸品 |